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訪問看護師の仕事内容は?やりがいや必要なスキルも徹底解説!

  • 執筆者の写真: 次郎 五反田
    次郎 五反田
  • 2 日前
  • 読了時間: 10分

在宅医療のニーズ増加や、高齢者人口の増加に伴い、近年では訪問看護に注目が集まっています。

訪問看護は、病院やクリニックでの看護とは違い、利用者様の生活の場でもある自宅に出向いて直接ケアを行う仕事です。


この記事を見ている方の中にも、訪問看護の仕事に興味を持っている方が多くいるでしょう。そこで今回は、訪問看護の仕事内容ややりがい、それから必要なスキルについて詳しく解説していきます。


訪問看護への転職や就職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。



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訪問看護とは?


訪問看護は、在宅医療を希望する利用者様にとって不可欠なサービスです。ここでは、訪問看護の役割や需要と現状、病院看護との違いについて詳しく解説していきます。


  • 役割

    訪問看護とは、看護師が利用者様の自宅を訪問し、医療的ケアや生活支援を行うサービスのことです。医師の指示に基づく医療処置や、日常的なケアを行うことで、利用者様が安心して在宅療養できる環境を整えます。

    訪問看護と聞いて、高齢者の看護をイメージする方は多いと思いますが、年齢や性別を問わず、在宅療養を希望する全ての利用者様が対象となります。


  • 需要と現状

    冒頭でも解説したように、近年では少子高齢化の影響や、在宅療養の希望者増加に伴い、訪問看護の需要が急増中です。厚生労働省のデータによると、訪問看護の利用者は令和4年4月の段階で約69万人に達しています。(参考:厚生労働省|訪問看護

    医療費抑制などの観点から、国が在宅医療を推進していることもあり、今後はますます需要が増加していくと考えられています。

  • 病院看護との違い

    訪問看護と病院看護における代表的な違いは、看護の焦点です。病院看護では治療中心の看護となりますが、訪問看護では生活を支える看護が中心となります。

    訪問看護では「その人らしい生活」が何よりも優先されるため、訪問看護師には「利用者様とそのご家族の意思や生活を尊重しつつ、自己決定や自立を支援する看護」が求められます。




訪問看護師の主な仕事内容


訪問看護は、利用者様が安心して療養生活を送れるように、医療的あるいは生活的サポートを提供する仕事です。ここでは、訪問看護における主な仕事内容を紹介します。

訪問看護利用者宅で話合う女性看護師と女性利用者



  • 利用者様の健康状態チェック

    訪問看護における基本業務の1つが、利用者様の健康状態チェックです。 体温・血圧・脈拍・呼吸といったバイタルサインの測定や、皮膚の状態、食欲や排せつ状況、睡眠の質などを総合的に確認します。

    これにより、体調の変化や病状の悪化などを早期に察知し、必要な医療介入へと繋げられるようになります。 また、日々の生活状況をヒアリングしながら、利用者様のQOL維持や向上に繋げるためのアドバイスを行うことも、訪問看護における重要な業務の1つです。

  • 医療的ケア

    訪問看護では、医師の指示に基づき、さまざまな医療的処置を実施します。

    具体的には、 ・褥瘡の処置

    ・点滴管理

    ・カテーテル管理

    ・インスリン注射

    ・胃ろうの管理

    ・人工呼吸器の管理

    ・吸引

    などです。


    病院であれば、基本的にこれらの処置を複数のスタッフで行いますが、訪問看護では原則として一人で安全かつ確実に行うことが求められます。



  • 日常生活支援

    訪問看護の目的は、利用者様が安全かつ安心して暮らせる環境を整えることです。そのため、医療的ケアだけでなく、日常生活支援も行います。

    具体的には、

    ・食事介助

    ・入浴介助

    ・排せつ介助

    ・衣服の着脱

    などです。


    同時に、福祉用具の使用方法や居住空間のアドバイス(バリアフリー化など)も行い、生活環境の改善を図ります。


  • ターミナルケア

    終末期(ターミナル)にある利用者様へのケアも、訪問看護の重要な業務の1つです。苦痛の緩和や精神的なケア、ご家族様へのサポートなどを通して、利用者様の「自分らしい最期」を支援します。


    在宅での看取りに関しては、看護師の対応力や寄り添う姿勢が特に重要です。


  • 関連機関との連携

    訪問看護は、さまざまな分野の専門家と連携しながら行うのが一般的です。

    看護師はもちろん、

    ・医師

    ・ケアマネージャー

    ・ヘルパー

    などと力を合わせてサポートしていくことになるため、こまめにコミュニケーションを取っていく必要があります。




訪問看護のやりがいと大変なところ


訪問看護は「一人で訪問する」「医療と生活の両面を支える」といった点から、病院勤務とは全く異なる側面を持っています。そのため、やりがいを強く感じられる一方で、特有の難しさやプレッシャーを感じてしまうケースも珍しくありません。

ここでは、現場で働く訪問看護師たちが感じている代表的なやりがいと、直面しがちな課題について詳しく解説していきます。


訪問看護利用者宅でリハビリを行う女性利用者と男性理学療法士


  • 利用者様の健康状態チェック

    訪問看護のやりがいは、利用者様一人ひとりとじっくり向き合えることです。

    病院看護では、同時に複数の患者様に対してケアを行いますが、訪問看護の場合は目の前の利用者様の看護に集中できるため、よりパーソナルで丁寧な看護を提供できます。

    また、利用者様の生活に寄り添うことで、本人の希望に沿ったケアが可能となり、満足度の向上にも繋げられます。


    「ありがとう」「あなたがいてくれて良かった」

    という言葉をかけてもらえる機会が多いことも、訪問看護ならではの魅力といえるでしょう。



  • 大変なところ

    訪問看護は、状況によっても変わりますが、基本的には一人で利用者様の自宅へ訪問し、必要なケアを行います。病院勤務の場合、常に複数の看護師や医師が常駐しているため、何らかのトラブルが起こってもすぐに判断・対処できますが、訪問看護の場合は自分自身で対処しなければなりません。


    もちろん、常に上司や医師などと連絡を取れる体制は整っていますが、初動は自分に任されたるため、迅速かつ正確な判断力と対応力が求められます。


    また、訪問先は利用者様の自宅となり、必ずしも環境が整っているとは限りません。

    ・段差が多い

    ・ペットがいる

    ・認知症を持つ家族がいる

    など、利用者様によって状況や環境が大きく変わるため、柔軟な対応が求められます。





訪問看護に必要なスキル


訪問看護師として活躍するには、さまざまな知識やスキルが必要です。ここでは、訪問看護の現場で特に必要とされるスキルを6つ紹介します。


事務所のパソコンで事務作業をする女性看護師


  1. 基本的な医療スキル

    訪問看護では、医師の指示に基づく医療的な処置を一人で行う場面が頻繁にあります。

    そのため、

    ・点滴

    ・注射

    ・褥瘡処置

    ・カテーテル管理

    ・バイタルチェック

    といった基本的な医療スキルが欠かせません。

    これらのスキルは病院勤務で培ったもので十分対応できる場合が多いものの、訪問先では医療機器や物品が限られているため、おかれている環境下で適切に対応する力が求められます。


  1. 看護スキル

    訪問看護は、単なる医療処置だけでなく、生活全体を支える視点でサービスを提供します。

    服薬の指導や排せつの介助、食事の介助や栄養指導、入浴援助やリハビリ支援といったさまざまなケアを行うため、日常生活援助に活かせる看護スキルが不可欠です。


    病院とは違い、すぐに誰かに相談できる環境ではないからこそ、トータル的な看護スキルを身につけておかなければなりません。


  2. コミュニケーションスキル

    訪問看護においては、利用者様本人だけでなく、そのご家族との信頼関係を築くことが大切です。

    自宅というプライベート空間に安心して招き入れてもらうためには、適切な言葉遣いや、配慮ある姿勢が重要になります。

    同時に、利用者様の気持ちや考えを尊重し、生活背景を汲み取りながらケアを行う意識も重要です。


  1. 協調性

    訪問看護は、一人で行う仕事と思われがちですが、実際にはさまざまな専門家や専門機関と連携しながら仕事を進めていきます。

    もちろん、看護師自身がその場で判断を下すこともありますが、重要な判断やすぐに決断できない内容については、専門家や専門機関と連携を取りながら、最善の策を考えていかなければなりません。

    場合によっては、訪問看護師がそれぞれの専門家との橋渡し役になる場合もあるため、協調性が求められます。

  2. アセスメントスキル

    限られた時間内で利用者様の状態を的確に把握し、必要なケアを見極めるためには、優れたアセスメントスキルが必要です。

    利用者様の表情や発言、身体の状態などから情報を多角的に収集し、

    「なぜこうなっているのか」

    「このままだとどうなるのか」

    といった視点であらゆるリスクを考えていかなければなりません。


  3. 判断力と対応力

    訪問先では、ときに想定外の出来事が起こります。例えば、利用者様の急変や医療機器のトラブル、家族の混乱などです。このような場面では、現場で即座に判断を下し、適切に対処する力が問われます。


    また、病院と異なり、同じフロアにいる同僚や上司に相談できる状態ではないため、判断力が求められます。そうした意味では、冷静な思考と臨機応変な対応力を持つことは、訪問看護師にとって非常に大きな強みになるといえます。


    状況を客観的に見極め、的確な行動を起こす力こそが、安心・安全な在宅医療を支える柱となります。






訪問看護に向いている人の特徴

以下の特徴に当てはまる方は、訪問看護に向いているといえます。


・自ら考え行動できる

・責任感が強く、慎重に判断を下せる

・人と深くかかわることが好き

・柔軟な対応力を持っている


これらの資質は、訪問看護で求められる力そのものです。

訪問看護は決して簡単な仕事ではありませんが、上記のような素質を持つ方にとっては、利用者との関係を深めながら看護師としての力を最大限に生かせる、やりがいのあるフィールドとなるでしょう。






訪問看護の「ビジナ」について

東京、札幌、大阪に拠点を構える「訪問看護のビジナ」では、訪問看護師・理学療法士・作業療法士を募集しています。

ビジナでは、

・密な連携によるチームケアの体制

・利用者様もスタッフも自分らしさを大切にする環境

・専門職として成長できる仕組み

上記3つを軸に、日々業務に励んでいます。


また、週4常勤や土日のみなど、柔軟な働き方に対応していることも特長の1つです。残業代は1分単位で支給しており、オンコール出勤は定額支給に加えて、実働に基づいて正確にお支払いしています。


さらに、訪問看護未経験者でも安心して働けるよう、万全な教育体制を整えていますので、訪問看護に興味がある方は、ぜひご応募ください。



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まとめ

訪問看護は、病院勤務とは異なり「生活の場で看護を提供する」という独自の役割を持つ仕事です。

医療処置や生活支援を通じて、利用者様が安心して生活できるようにサポートするこの仕事には、大きなやりがいがあります。


もちろん、大変な部分もありますし、習得しなければならない知識やスキルも多く存在していますが、利用者様に寄り添った細やかなケアができることは、訪問看護ならではの魅力です。


「もっと利用者様に寄り添いたい」

「生活が制限されている利用者様に対して、できる限りのサポートを提供したい」

そう感じているのであれば、訪問看護はきっとあなたの理想に近い働き方になるでしょう。




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