訪問看護師に必要な資格は?あると便利な資格をまとめて紹介!|看護師・理学療法士・作業療法士向け
- 次郎 五反田
- 8月28日
- 読了時間: 7分
更新日:10月23日
在宅医療のニーズ増加に伴い、近年では訪問看護に注目が集まっています。
この記事を見ている方の中にも、訪問看護に興味を持っている方や、転職を検討している方がたくさんいるでしょう。
そこで今回は、訪問看護師として働く上で必要な資格や、持っていると便利な資格について詳しく解説していきます。
これから訪問看護分野で活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

訪問看護師に必要な資格は?
訪問看護とは、病気や障がいを抱えている方の自宅療養を支援する仕事です。定期的に利用者様の自宅に訪問し、医療ケアや日常生活サポートなどを行います。
そんな訪問看護師として働くためには、准看護師もしくは看護師資格が必要です。ただし、准看護師は正看護師に比べると算定が低く設定されているため、事業所によっては採用を行っていないケースもあります。
訪問看護の仕事に必要な経験は?
訪問看護において必要となる経験は特になく、未経験からでも挑戦できます。ただ、利用者様に合った適切なケアやサポートを提供するために、数年の臨床経験を求める事業所も多いです。
近年では在宅医療のニーズ増加に伴い、新卒で訪問看護に携わる方も増えており、これに合わせて、研修制度やプリセプター制度を用意しているステーションも増加傾向にあります。
丁寧なOJTやフォロー体制が用意されているステーションを選ぶことで、未経験からでも訪問看護師としてのキャリアを構築しやすくなります。
訪問看護の仕事で役立つ資格11選
准看護師もしくは看護師の資格以外に、訪問看護師に必要な資格はありません。
しかし、現場ではさまざまな知識やスキルが求められるため、専門性を高めるためにも関連資格を取得しておくのがおすすめです。
ここでは、訪問看護師のキャリアアップに役立つ資格を紹介していきます。
理学療法士
理学療法士は、病気やケガ、加齢により身体機能が低下した方に対して、運動機能の回復や維持を目的としたリハビリを行う専門職です。訪問看護の現場では、主に歩行訓練や筋力強化、関節可動域訓練などを行い、自立した日常生活を送れるようにサポートします。
高齢化が進んでいる昨今では、自宅でのリハビリニーズが増加しており、これに伴って理学療法士の需要も高まっています。
作業療法士
作業療法士は、食事や排泄、入浴といった日常生活動作の改善を目的としたリハビリを提供する専門職です。利用者様が自分らしい生活を送るために、身体的ケアだけでなく、認知的あるいは精神的なアプローチを行えるのが最大の特徴といえます。
訪問看護においては、利用者様の住環境や家族構成に配慮した支援が求められるため、作業療法士の柔軟な発想力が生きる場面が多くあります。
認定看護師
認定看護師とは、日本看護協会から認定を受けた看護師のことです。
特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を有していることが、資格認定の条件となります。認定看護師の資格を取得するためには、日本看護協会が定める教育機関で6か月以上かつ600時間以上の教育課程を修了し、認定審査に合格しなければなりません。 ちなみに、認定看護師には、
・在宅ケア
・緩和ケア
・皮膚・排泄ケア
など、合計19の分野があります。
専門看護師
認定看護師よりも難易度が高いといわれているのが、専門看護師です。 専門看護師は、認定看護師の役割に含まれている質の高い看護ケアだけでなく、
・地域との調整
・教育・研究
といった特定分野での幅広い知識が求められます。
専門看護師になるためには、大学院に2年通うことが必須条件となるため、ややハードルが高いです。分野は全部で14あり、その中でも「家族支援」「在宅看護」「地域看護」の分野は訪問看護に直結します。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは、介護を必要とする人に対して、ケアプランの作成やサービスの調整を行う専門職です。訪問看護師がこの資格を持っていると、医療だけでなく介護サービスの視点から多職種連携を進められるようになります。
また、利用者様やご家族の相談対応もスムーズになるため、地域包括ケアの要として活躍できます。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、認知症を正しく理解し、適切なケアを実践するための知識と技術を兼ね備えた専門職です。
訪問看護の利用者様の中には、認知症を患っている方も多く、突然の混乱や徘徊への対応が必要になるケースもあります。
このような場合でも、認知症ケア専門士の資格を取得しておけば、落ち着いた対応と的確な判断が可能となります。
リンパ浮腫療法士
リンパ浮腫療法士は、主にがん治療後の合併症として発生するリンパ浮腫のケアに特化した資格です。専門的なドレナージ技術や圧迫療法、スキンケアや日常生活指導などを通して、症状の軽減や再発予防を目指します。
治療継続が困難な方に対して在宅でケアを提供できるため、訪問看護の分野でも重宝されます。
終末期ケア専門士
終末期ケア専門士は、ターミナル期の利用者様やそのご家族に対し、身体的・心理的・社会的サポートを提供する知識を持つ専門職です。近年では、最期を自宅で迎えたいと考える方が増えており、その過程で医療判断や精神的支援が求められます。
この資格を持っていれば、緩和ケアや看取りケアにおける適切な対応が可能となり、利用者様本人とそのご家族の安心と尊厳を守れます。
在宅看護指導士
在宅看護指導士は、訪問看護に特化した実践力を養うための資格です。この資格を取得しておくと、新人の教育やステーション内での品質向上に貢献できるほか、マネジメント職へのステップアップも期待できます。
現在、訪問看護業界では人手不足が深刻化しており、どのステーションも新規人材の確保に力を入れているため、教育や研修が行える人材は重宝されます。
普通自動車免許
訪問看護は、利用者様の自宅に訪問してケアやサポートを提供する仕事です。訪問先は地域内のさまざまな場所に点在しており、公共交通機関や自転車などでは対応しきれないケースも多いです。
このようなことから、普通自動車免許については、事実上「持っていて当たり前」の資格とされています。
特に地方や郊外では、車での移動が前提となるため、免許がないと採用条件を満たせないこともあります。
訪問看護師として働くなら「ビジナ」がおすすめ!
全国的に需要が拡大している訪問看護の分野で活躍するためには、自分のポテンシャルを引き出してくれるステーションを選ぶことが大切です。
とはいえ、全国にはさまざまな訪問看護ステーションがあり、それぞれで教育体制も違えば待遇も異なるため、どこを選べばいいか悩んでしまいますよね。
東京・札幌・大阪・福岡を拠点とする「訪問看護のビジナ」では、未経験の方でも安心して働ける教育体制を完備しています。
また、週4常勤や土日のみなど、多様な働き方に対応しているため、子育てと両立したい方や、兼業で頑張りたい方にもおすすめです。
残業代は1分単位で支給しており、オンコールをはじめとする各種手当等も充実していますので、訪問看護師として活躍したいと考えている方は、ぜひビジナの採用フォームからご応募ください。
まとめ
訪問看護師は、利用者様一人ひとりに深くかかわりながらケアを提供できる、やりがいのある仕事です。
しかし、医療的な判断や自己管理力が求められる場面も多く、知識や経験、そして何よりも高いコミュニケーション力が必要となります。
必須資格は「准看護師」もしくは「看護師」のみですが、それに加えて関連資格を取得しておくことで、より専門的なケアやサポートを提供できるようになります。
とはいえ、准看護師あるいは看護師以外の資格についてはあくまでも任意であり、これらの資格がなければ働けないというわけではありません。
訪問看護のビジナでは、未経験からでも安心して働ける教育体制を整えていますので、少しでも興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。






